模倣犯1~5

模倣犯1 (新潮文庫) [文庫]

宮部みゆき氏にはまりまくったとき買ったはいいが、長かったので読まなかったお話。
宮部氏の最大の魅力の一つに、読みやすさというのがあると思う。すらすらと読めてしまうのね。
今回もそれは生きてて、5巻まであるというのに、読み出すと労せず一気に読み切れてしまいました。
模倣犯は
起こった事件のあらすじ編とでもいうべき導入編の一部(1巻)
犯人たちのことを書いた2部(2~3巻)
そして解決編の3部(4~5巻)
の三部からなる。
全部読んでの感想は、実はちょっと拍子抜けだった。
というのも、1~3までは文句なくおもしろく、その期待が大きすぎたというか何というか……。

以下はネタバレになるかもなので読んでないかたは気をつけてください。


1部を読んで、次から次へと起こる事件群に期待させられ、続く2部でその期待がますますあおられた。
ヒロミの目から見るピースはとても魅力的で、確かに彼の性格の一端は提示されていたんだけど、でもそれさえもまた彼のこの後を期待させる要素だった。
そして三部に入り、ガミさんと建築家との会話でますます期待がふくらんだ。
だが3部に入っての真犯人Xの行動は、頭のよい人間の行動とは思えないし、ミスも多い。本を書くだけならまだしもTVに主演するのはどう考えても得策とは思えなかったかり、由美子が被害者の会に乗り込んでいくきっかけ作りも、由美子と有馬、そして足立好子との会見のセッティングなど、ちょっとお粗末なような気がする。
1・2部と3部では、真犯人Xのギャップが大きいような気がした。
とはいえ、真犯人Xの薄っぺらさは、2部でもちゃんと書かれている。ただ誰の目で見るかってところの問題だ。見る人が見れば彼の薄っぺらさは一目瞭然だよ、というわけだ。
ただあまりにも1・2部での期待が大きく、ガミさんと建築家との会話でますますふくらんだ期待の落とし先がアレだったので、ちょっとばかり拍子抜けだったというわけ。
3部でせめてもう少し、警察と真犯人X駆け引きみたいなものがあれば……とちょっと未練たらたらだったり。
もう後何年かたったらもう一回読み返してみようかな。そのときはまた新たな目で真犯人Xを見られて、そしたらまた感想も違ってくるかもしれない。

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